先日とうとう40歳を迎えましたさとすきです。
まあ目にする日常の風景も、絶えず頭の中をぐるぐるしている考えも、どうしようもなく怠惰な性格に至るまで・・・なにも変わらないんですけども、年齢を記入する機会があるたびに一桁目が4になったことに独りぎょっとしたりするワケです。
2017年に発表された男性の平均寿命が81.09歳ということなので、まさに折り返し地点。高齢になるほど時間の進み方が早く感じると言いますから残された時間はもうそんなに長くないのかもしれません。と言いつつ惰性で生きていけるほどに短い余生ではないのですから、これからも歯を食いしばって少しでも人生楽しくなるように毎日を過ごしていく他ありません。
ということで40歳を迎えた記念に、僕が現在摂取しているサプリメントや栄養補助食品(同じか)をご紹介して、そこに期待する役割なんかも触れてみたいと考えているのであります。
アラフォープロマネの僕が摂っているサプリメント
アラフォー、というかこの記事作成時ちょうど40歳の僕はプロダクトマネージャーをしています。とある業界の商品コンセプトの企画から、開発・物流・販売・アフターセールスまでのマイルストンを管理し、マネージメントの面々との橋渡しまで行うという面倒極まりない仕事を生業としています。あーやめたい。
そんな毎日に必須となるのは、
1.二日酔いの朝でもロジカルに考えられる思考力、
2.準備不足でも堂々とプレゼンできるハッタリパワー(失敗しても人格をけなされても砕けることのないメンタル)、そして
3.深夜残業・出張続きでも風邪ひとつひかない免疫力、
ということになります。あーそろそろ死にそう。
二日酔いの朝でもロジカルに考えられる思考力
オメガ3脂肪酸
思考力のためにまず摂っているのはオメガ3脂肪酸[1]。市場にはたくさんの種類が出回っているのでいろいろ試してみるといいと思います。オメガ3脂肪酸についてはそれこそ無数の研究結果[2][3]によって記憶力・認知能力の向上が認められていて、僕も核となるサプリとしてもう過去10年くらいは摂り続けています。
他にも思考力のために次に摂っているのがCDP-Choline(CDPコリン)、PS(ホスファチジルセリン)、レシチンです。
CDPコリン(シチコリン)
CDPコリン[4]は記憶に関わる神経伝達物質アセチルコリンを生み出すためにコリンソース(コリンの素)として働きます。コリンソースに多々あれど、CDPコリンが優れているのはオメガ3脂肪酸とともに神経伝達を潤滑にするUridine(ウリジン)[5]を同時に提供するから。実際にCDPコリンを摂ると記憶や言葉を思い出しやすくなると感じます。
ホスファチジルセリン(PS)
PS[6]は近年注目が高まっているリン脂質。脳内に多く存在し認知機能に欠かせない役割を果たしていると考えられますが、実は体内で生成できます。しかし、加齢とともにその生成量が少なくなることがわかっており、体外から摂る必要が出てくるというもの。よって不足していると効果が顕著に現れるタイプの代物です。僕の場合はこのPSを長く継続しているためもはや劇的な効果は感じませんが、最低限の容量(200mg/日)を摂っています。
このPSのもう一つの利点はコルチゾールを抑える[7]こと。コルチゾールはストレスホルモンであり、多すぎると筋肉を溶かしたり臓器が疲労したりと問題が出てくるのです。過酷な現代をメンタルが決して強くない僕が生き延びていられるのにはこのPSが一役買っているように思います。
レシチン
レシチン[8]は前述のコリン(ホスファチジルコリンとして)、PSに加えイノシトールまで摂れてしまう大豆由来(他もあります)の食品です。僕は最近まで知りませんでしたが100歳を超えて現役の医師としてご活躍された日野原さん[9]も朝食に欠かさずとっていたそうです。
前述したコリン、PSに加えOCD(強迫性障害)に効果がある[10]とされるイノシトールまでまとめて摂ることができ、安価でかつアマゾンで入手も容易とくればこれはもう摂らない理由はないでしょう。僕も思考力に関するサプリメントをひとつだけに絞るとすればレシチンだけにします。最近著書のうつ消しご飯[11]で注目を集めている精神科医の藤川徳美医師もレシチンを勧めています。
論文あさり癖と自らの体感をもとにレシチンに行き着いた僕ですが、それを肯定する様々な著書や人物がいらっしゃることを知り自分の答えが(おそらく)間違っていないことに安堵するのでした。
ちなみにレシチンに含まれるPSは全体の3-4%とされてますので、10gレシチンを摂ってはじめて300-400mgのPSが摂れることになります。
準備不足でも堂々とプレゼンできるハッタリパワー
次に準備不足でも堂々とプレゼンできるハッタリパワー(失敗しても人格をけなされても砕けることのないメンタル)のためのサプリメントたちです。
ロディオラ
まずは何はともあれロディオラロゼア[12]でしょうか。ロディオラロゼアはアダプトゲンの中でもその認知度筆頭のハーブ。疲労感の抑制[13]、主観的なストレスの低減[14]、体内のセロトニン量増加[15]などの効果が一定の条件下で認められています。
何も用意していなくともペラペラしゃべる(いいのか?)、痛いところを突かれても平然としていられる(不感症?)、多少落ち込んでも翌日にはケロッと忘れている(お前・・・)といったことができるのは、このロディオラロゼアがもたらす無条件の万能感によるものと言えそう。
ロディオラロゼアは数多くのブランドから発売されていて、僕もNOW、Jarrow Formulas(写真)、Gaia Herbs、Paradise Herbs、Nature’s Answerなど複数種類を試しましたが、どれも効果が違うようです。それがその時々の体調によるものか、同時に飲んでいたサプリメントによるものか、はてまたロディオラロゼア単体の効果に差があるのかは突き詰められていませんがいまのところJarrow Formulasに落ち着いています。また浮気するでしょう。
バコパ
次に役立つのがバコパ(モニエリ)[15]。こちらもアダプトゲンとしてかなりの人気を誇っており、特に記憶力と認知力向上に関する効果が研究で認められています[16][17]。このアダプトゲンを推すのは不安感の軽減もその効果に含まれるからで、例えばプレゼンテーション、講演、同時通訳、大勢の前での挨拶などなど、大きなプレッシャーがかかる場面で余計な焦りを拭い去り、圧倒的な心の落ち着きを生み出してくれます。
このバコパの欠点は、効果が感じられるまでに時間がかかること。その時間は一般的に4週間程度と言われ、12週間後にはより大きな効果が見られたとする研究もあります[18]。もう一つの欠点は落ち着きすぎてしまうことで、気が乗らない朝に摂ると作業に取り掛かるのが億劫になることもあります。ということもあり、僕は夜に摂っています。
DMAE
いつもと違う自分を演出したいときに使うDMAE(ジメチルアミノエタノール)。DHEAと混同されがちですがDHEAはジヒドロエピアンドロステロンというテストステロンの素なので全然違います。ちなみにDHEAは最近個人輸入ができなくなりました。
話を戻すと、このDMAEは諸刃の剣。使い所と容量はいろいろと試行錯誤する必要があります。そもそもDMAEは神経伝達物質「アセチルコリン」の前駆体として考えられる向き[19]もありますが、アセチルコリンの分解を妨げることでアセチルコリンの絶対数を増やし、神経伝達をサポートするとする研究もあります(いずれにせよアセチルコリンになんらかの形で関わっています)。
この効果ですが想起力が上がることによるスマートドラッグとしての活用方法もあると思いますが、僕の場合は完全にムードエンハンサー(気分をパキッとさせる)のサプリメントです。僕は人と話すことが億劫になることが多々あるのですが、DMAEはそんな自分を社交的にさせ、テキパキと立ち振る舞うために劇的な効果があります。
ただし・・・そのドローバック(しわ寄せ)も大きい。例えばDMAEを摂った月曜日と火曜日はかなりの効率で仕事をこなすことができますが、残りの平日、水曜日から金曜日はその反動でグッタリとして使い物にならなくなります。WEB上では肩こりが酷くなるといったDMAEのレビューを散見しますが、僕も同様の意見を持っています。NOW社の製品[20]には250mgのDMAEが含まれていますが、体重58kgの自分には完全に過剰の容量ようです(体重だけではないでしょう)。ちなみにDMAEは「dimethylaminoethanol bitartrate」という形で摂取するのですがこのうちの37%のみが純粋なDMAEです。製品によってDMAEとdimethylaminoethanol bitartrateの表記が混在するので注意が必要です。
DMAEをムードエンハンサーとして日常的に使用するには(僕には)100mg程度が適当だと考えていて、NOWのカプセルの中身を半分だけ飲んだりしています。もしかすると大事なイベント用のサプリメントとして常用しない手もあると思いますが、ある程度効果の出方や効かせるための容量に慣れていないと、いざというときにうまく使いこなせないかもしれない、それがDMAEです。ちなみに巷でささやかれる顔のリフトアップ効果はたしかにあります、肩こりと引き換えですが・・・。
御岳百草丸
続いて御岳百草丸[21]。御岳百草丸は好不調の波を穏やかにする意味で摂っています。PS(ホスファチジルセリン)がそうであったように、御岳百草丸にもコルチゾールの分泌を抑える効果があるとされます。ストレス軽減といえばリローラ[22]というサプリメントが知られていますが、リローラに含まれる成分がこの御岳百草丸にも含まれています。御岳百草丸のほうが日本で作られているので手に入れやすく安い。
深夜残業・出張続きでも風邪ひとつひかない免疫力
免疫力なんて言葉は本来ないみたいですが、体力を底上げするための栄養素として大切だと実感するものを挙げていきます。
ビタミンD
免疫UPの定番となってきた感のあるビタミンD[23]、僕も例外ではなく一日10,000IU(=250μg)を摂っています。この10,000IUは日本ではかなり多いと受け止められるかもしれません。というのは推奨される一日の所要量(RDA)が600IU(1~70歳)とされているからです。この所要量は最近少なすぎると見直しがなされていますが、いまいちハッキリとした推奨量がいまのところ出てきていません。少なくとも1歳と30歳の推奨量が同じという時点でかなり疑わしい値です。
このビタミンDの効果のうち比較的裏付けのはっきりしたものを挙げるとすると、循環器系疾患の予防[24]、血圧の低下[25]、インフルエンザの予防[26]などがあります。いずれも将来的な病気の予防としての意味合いが強く、ビタミンDを摂ったからといって決して目に見えて(体感できるほど)元気になるといったものでは残念ながらないです。逆にそんな効果があったら反動が恐ろしいです。
プロバイオティクス
続いても免疫力UPの王道、プロバイオティクス[27]。そもそもプロバイオティクスとは体内の細菌を活性化する働きを持つものの総称。抗生物質はAnti-bioticsと呼ばれそれら細菌を抑え込む働きをするためプロバイオティクスは抗生物質の正反対の役割を持つものとなります。体内において細菌が果たす役割については溢れんばかりの研究結果や情報が出回っていますが書籍「あなたの体は9割が細菌」[28]などが参考になるかもしれません。腸内環境が整うことによって受ける恩恵は多く、食べ物からより多くの栄養素を取り出すということもその一例です。
プロバイオティクスも摂り始めたからといって劇的に体調が変化するわけではありませんが(アレルギー体質の方などは症状の劇的な改善を感じる方もいるようですが)、体調の底上げをしてくれている実感はあります。
亜鉛
ミネラルといえば鉄やカルシウムが思い浮かぶかもしれませんが、ここのところにわかに注目度が高まっているのがこの亜鉛[29]です。体内で様々な酵素、ホルモン、そして免疫が正しく機能するために必須とされています。しかも男性にとって大切なテストステロンレベルを高める効果もあったりします[30]。ただこれは亜鉛不足の場合だけで、亜鉛を必要以上に摂ったからといってテストステロンレベルが増えるわけではないことに注意。
この亜鉛、血糖値の低下から抑うつ状態の軽減、そして風の予防[31]に至るまで様々な効果が期待できるため、摂っておいてまず損はないサプリメントでしょう。ちなみに僕が摂っているこのJarrow Formulasの亜鉛は銅も含まれてます。銅と亜鉛はお互いが相反する動きをすると考えられており、銅が不足すると(亜鉛だけを摂ると)モチベーションが低下する実感があるのでこのJarrow Formulasを選んでいます。
まとめ
とまあ、現在摂っているサプリの一部をご紹介してきたわけですが、年齢を重ねれば重ねるほど日々の栄養素って大切だなって実感しています。きちんとした食事は当然ですけども、これらサプリを摂り忘れた日は明らかに色々と不具合が出てくるからです。人生折返し、まだまだ楽しんで毎日を過ごしていきたいものです。
さとすきー
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