まあわりとマイナーな栄養素やサプリメントをこのブログでは扱ってきていますが、この「ヨウ素」もそんなマイナーな栄養素の筆頭格ですしょう。
ヨウ素といえば原発事故直後に関心が高まり、放射性物質が体内に蓄積するのを防ぐということで多少知名度が上がったくらいでしょうか。
「なんとなく体調が悪く気分が乗らないなあ」
「なんか若いときのような感情の起伏がない・・・」
こういったときに、果たして何名の日本人がこの「ヨウ素」にたどりつくでしょうか。
ほぼゼロでしょう。
聡明な耳鼻咽喉科、内分泌内科の先生方であればヨウ素と関係の深い甲状腺の働きに着目されるのかもしれませんが、普通の人は心療内科を受診しちゃったりして鬱でもないのに抗鬱薬を処方されるのが関の山かもしれません。
というわけで、知られざるヨウ素のパワーに迫ってみましょう。
知られざる「ヨウ素」の効果!30代からのQOL向上にもっと早く知りたかった
1.ヨウ素に期待できる効果
ヨウ素に期待できる効果として、以下のようなものが挙げられます[1]。
- 抑うつ状態の改善
- 乳がん(乳房嚢胞)、乳房線維嚢胞病、卵巣がんの改善
- 有害物質の体外排出
- ADHDの改善
- 慢性疲労の改善
- 甲状腺機能低下症の改善
これら効果を挙げるにあたって参考としたのがDr. Brownstein氏のサイト。
Iodine研究の第一人者で、著書も多数あります。
2.ヨウ素はどれくらい必要か
日本人の食事摂取基準2015年版によるとヨウ素は一日130μg必要とされています。
ミリグラムではありません、その千分の一であるマイクログラムです。
そして日本政府や主要な医療機関の報告によると、日本人は一日に1,000μg程度のヨウ素を摂取しており、上記基準に従うと日本人のほとんどはヨウ素の摂取が足りているということになります。
ここにカラクリがあります。
前述のDr. Brownstein氏が推奨している摂取量はmg単位であり、ときには一日に50mg以上の摂取が必要とされることも。
僕はこのブログを読んでくれているあなたの主治医ではないし、生じた結果についてなんら補償することもできないことを踏まえてあえていいます。
僕は同氏が推奨するIodineのサプリメント[2][3]を一日に50mg摂っています。
摂取し始めてからの変化は後述しますが、問題は出ていません。
では、国の推奨する値と、治療で成果をあげている値に、なぜにこんなにも大きな違いが出てしまっているのでしょうか。
ヨウ素は甲状腺でつくられるホルモンの元となるミネラルですが、健康な人が理想的な状況において必要な量は、130μgということなのでしょう。
でも実際、僕も含め多くの人はまったくの健康体じゃないですし、なにより理想的なホルモン生成・分泌が行われるだけの環境にいない。
どういうことかというと、甲状腺は多くの有害物質に汚されているということです。
ちなみにこの前提もDr. Brownstein氏の話を基にした著書「The Iodine Crisis」を参考としていますが、その有害物質の最たるものとは、ヨウ素と性質の似たハロゲン元素であり、フッ素・塩素・臭素などを指します。
これらハロゲン元素は、水道水やパンなど、日常生活にあふれていて、甲状腺に不足しているヨウ素の代わりに体内に蓄積してしまうのだと。
ほう、なるほど、道理で多くのヨウ素が必要になるワケです。
そろそろ僕の体験をお話したいと思います。
ヨウ素50mg/日を2ヶ月にわたり摂ってみた感想
いまの健康・精神状態は正直素晴らしいです。
なにが素晴らしいって、いまだって一日働けば疲れるし、嫌なこと言われれば気分は沈むし、仕事行く日の朝はテンション上がりません。
しかしその感覚が至って健康的なんですね。
何を言っているかわからないかもしれません。
言いたいのは、ヨウ素は怪しい薬物のように、心と体を無理やり元気にするようなものではなく、あくまで自然なホルモン分泌を促す、ということです。
摂り始める前と比べると、感情の起伏があるし、性欲が増したし、頭にモヤがかかることが少ないし、夜は自然な眠気に襲われます。
どうでしょう、こういうことってとても大事なことだけど、年令を重ねるにしたがって失われつつある感覚ではないでしょうか。
もう少し時系列的に話します。
摂り始めた日
ん、なにか違うぞ。
頭のくもりがないような。
最初の一週間
眉毛が生えてきた。
いや眉毛はもともと生えているんだけども、薄くなっていた端の方にもしっかりした毛が生えてきた。
最初の一ヶ月
疲れにくくなった。
正確には疲れていても、まだ活動できるようになった。
仕事をして家に帰っても、まだそれから掃除・洗濯したり、身の回りの手続きをする気力がある。
また、時々気分が下がると声が出づらくなる症状があったのだけど、はっきりと喋れるようになった。
この症状は甲状腺機能低下症のサインとしてよく挙げられるものだけど、僕は軽度にこの病気を患っていたのかもしれない。
一生飲み続けないといけないホルモンの経口摂取と比べると、ヨウ素のなんと素晴らしいことか。
二ヶ月後(現在)
体調が安定している。
最初の数週間のような分かりやすい効果は感じないが、高レベルで安定している。
ひさびさに会った友人から顔つきが精悍になったと言われる。
これはジムに通い始めたからかもしれないが、ジムに定期的に通えている事自体が、ヨウ素のおかげのような気がしないでもない。
なんというか「ジムに行こう!」と考えた後の最初の一歩を踏み出すのがとても楽な気がする。
とまあヨウ素様様な毎日を送っているワケだけども、また逐一状況をアップデートしていきたいと思っていますよー。
さとすきー
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