【書評】あなたの体は9割が細菌【要点まとめ】子どもができたら読んでおこう!

腸内環境の大切さをエビデンスをまじえた正攻法で語る書籍「あなたの体は9割が細菌」を読みました。
腸内環境、すなわちマイクロバイオームを生まれ変わらせる新しい食習慣をただちにとりいれたくなっただけでなく、ときおり読み返しながら腸内で共存する細菌たちの大切さを感じたいと思えた一冊でした。

原因不明の体調不良をかかえた方、新しい命を授かった方にぜひとも見ていただきたい内容です。
「あなたの体は9割が細菌」の要点まとめ&書評、さっそくいってみましょう。

【書評】あなたの体は9割が細菌【要点まとめ】

第1章:21世紀の病気

要点まとめ

  • 19~20世紀にかけて猛威をふるった天然痘などの感染症は抗生物質によって脅威ではなくなった
  • 21世紀になるとこれまで見られなかったレベルで糖尿病や食物アレルギーが蔓延している
  • 21世紀には自閉症、ADHDをはじめとする心の病気も増加した
  • 21世紀はかつてないほどの人口が肥満に悩んでいる

第2章:あらゆる病気は腸からはじまる

 要点まとめ

  • 単純なカロリー計算以外にも体重を変化させているものがある
  • 2,500年前にヒポクラテスはすべての病気は腸からはじまると考えていた
  • 過敏性腸症候群は深刻なQOL低下をもたらすにもかかわらずその存在が軽視されている
  • 抗生物質の投与は対象となる細菌だけでなく、腸内のその他の細菌にもダメージを与える
  • 過敏性腸症候群と抗生物質の投与には少なからず因果関係が見られる
  • 腸内の細菌の種類によって太りやすさが変わる
  • 普段多く食べているものによって腸内の細菌の種類が変わる
  • 抗生物質は家畜の体重を増加させることがわかっている

第3章:心を操る微生物

 要点まとめ

  • 自然界にはカエルに奇形を生む寄生虫やラットの行動パターンを変える微生物が存在する
  • 幼少期の抗生物質投与で自閉症をまねくおそれがある
  • トキソプラズマに感染すると人間も性格が変わる(男は陰気に、女は陽気に)
  • 腸内細菌がもたらすわかりやすいメリットはセロトニンを生み出すことによる多幸感

第4章:利己的な微生物

 要点まとめ

  • 先進国の衛生環境が良くなり、免疫細胞(Th1&Th2)の攻撃する相手がいなくなった結果、花粉などの本来無害な物質を攻撃するようになった
  • ヒトにとってミトコンドリアは本来外部の細菌だったがお互いの依存関係によって現在は細胞の一部となった
  • 腸内細菌の多様性は健康に直結する
  • スウェーデンとパキスタンの子どもではパキスタンの子どものほうが腸内細菌の多様性が大きい
  • 医学界はリーキーガットについて懐疑的であり、周辺産業の金儲けの温床となっている
  • その一方で多くは体験的に腸内環境の悪化がリーキーガットと結びついていることを感じている(セリアック症候群もその一つ)
  • アクネ菌の有無はニキビの発症と関係性がない

第5章:微生物世界の果てしなき戦い

 要点まとめ

  • 家畜を太らせる抗生物質がヒトに同様の影響がないという保証はない
  • 抗生物質はインフルエンザをはじめとするウイルス性疾患には効果がない(気休めで処方されている)
  • 虫垂は不要な臓器ではなく、細菌の避難場所となっている可能性がある
  • 自閉症児の93%が2歳を迎えるまでに字感染症を経験している(抗生物質を投与している)
  • 1型糖尿病は抗生物質が引き金になっている可能性がある
  • 抗菌剤として使用されているトリクロサンは甲状腺ホルモンの働きに干渉し人体に害を及ぼす
  • 手を洗いすぎることでむしろ皮膚表面の悪玉菌の繁殖をうながしている
  • 石鹸で体を洗う人ほど体臭がきつくなる

第6章:あなたはあなたの微生物が食べたものでできている

 要点まとめ

  • 脂質の摂取量とBMIには相関がない
  • 総摂取カロリーが減ったにもかかわらず肥満人口が増えたイギリス
  • その背景には食物繊維の摂取量の減少がある
  • 統計上、ビフィドバクテイウム属の細菌が増えるとBMIが下がる
  • 不健全なマイクロバイオームはGタンパク質共益受容体をゆるめ、不適切な物質の血液への流入をゆるしてしまう(いわゆるリーキーガット)
  • グルテン、カゼイン、ラクトースは本来避けなくてもよいもの(先天的な病気をのぞく)
  • ラクトースへの耐性は乳児期にはかならず持っている(母乳を消化するため)
  • 腸内細菌が欲しているものを考える

第7章:産声を上げたときから

 要点まとめ

  • 生まれたばかりのコアラはユーカリを消化できないが、母親から糞便に似た離乳食を与えられユーカリを消化する腸内細菌を授かる
  • ヒトの赤ちゃんも出産時に母親から微生物群を授かる(赤ちゃんが頭から、しかも母親の背中側に顔を向けて産道を出てくるのには意味がある)
  • 膣内細菌は少数精鋭で、ラクトバチルス属とプレボテラ属が多く、出産直後に他の悪玉菌から赤ちゃんを守る働きをする
  • 膣内細菌はミルクを分解することができ、赤ちゃんが生まれて最初のエネルギーを母乳から得ることに役立つ
  • 腸内環境の伝承という意味では帝王切開はのぞましくない(作為的に産道の体液とともに細菌を赤ちゃんにこすりつけることもある)
  • 母乳に含まれるオリゴ糖はラクトバチルス属とビフィドバクテリウム属の繁殖をうながす
  • マイクロバイオームは子どもの成長に合わせ変化して、必要な栄養素を生み出しつづける(葉酸、VB12など)

第8章:微生物生態系を修復する

 要点まとめ

  • かつて心の病気を治すために結腸切除の手術が行われていた
  • 腸内洗浄は腸内の生態系を破壊するため医学界は効果を疑問視している
  • プロバイオティクス産業は19世紀初期に一度人気が出たがその後心理学の進化とともに停滞、そしていま再び注目されている
  • プロバイオティクスの効果はWHOによって認められているが、どの菌をどれだけ飲めばいいかはわかっていない
  • 腸内には100兆個の微生物がいるが、ヨーグルトにはせいぜい100億個
  • 抗生物質の投与時にプロバイオティクスを併用すると下痢が発生する率は半分ほどに低下する
  • プロバイオティクスはマイクロバイオータを通して制御系T細胞を活性化する(敵がいないことで不安定な免疫細胞を沈静化できる=アレルギーやリーキーガットがおさまる)
  • 糞便移植はすばやく効果的にマイクロバイオームを健全化する手法
  • 糞便移植があたりまえの時代が来るかもしれない
  • プロバイオティクスにはプレバイオティクス(細菌のエサ)をセットで使用する

最後に(僕の所感)

途中、抗生物質による害がたびたび論じられているけども、メッセージとしてはこんな感じ。

抗生物質は感染症を抑える素晴らしいものだけども、クラスター爆弾のようなものなので、クモ一匹を殺すのにクラスター爆弾を使って森ごと消滅させる必要があるかどうかはよく吟味してほしい。

ふたたび森を整えるのはたいへんなことですからね。
これまで僕は腸について単なる消化器官くらいの認識しか持っていませんでしたが、腸、そしてその腸に住む細菌を大切にしないことは思った以上に自分自身をないがしろにしていることに気づきました。

なにしろ僕らと共存している100兆個もある細菌に対して、僕らのオリジナル細胞なんて10兆個しかないわけです。
さらに、ヒトの遺伝子は数でいうと21,000個で、ミジンコの31,000個にもかなわず、にもかかわらずこれだけ複雑な生活を送れていることは細菌の働きさまさまなのです。

今後研究が進んで、マイクロバイオームの働きがひとつひとつ解明されていくでしょう。
ただ詳しいロジックがわからなくとも、マイクロバイオームの大切さはすでにわかっているわけです。
肥満にも、糖尿病にも、認知症にも、心の病にも、そして赤ちゃんの明るい未来にまで効いてしまうらしいと。

これを読んだあなたも僕も、研究が完全に終わるまで待つ必要はありませんし、待っていたら一生が終わってしまいます。
今日からでもプロバイオティクス、そしてプレバイオティクスを始めてみるのです。
僕もさっそくはじめました。

Jarro-Dophilus

さとすきー

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