インターネットの普及、人、物、技術のボーダーレスな往来。国際化がかつてないほど進んだ現代社会において、その基盤となっているのは英語でのコミュニケーションです。英語力が非常に重要となったものの、その他の勉強や仕事、家事、子育てなどで忙しい現代人にとっては、限られた時間で効果的な学習法を求めるのは必然と言えます。僕はアメリカの大学で授業を受けていく中で、結果としてTOEICが955点になりました。
あなたが英語力を伸ばしたい理由はなんでしょうか?
- TOEICのスコアを伸ばしたいから?
- 英検一級が欲しいから?
- それとも英語を使ってコミュニケーションしたいから?
もし理由が1や2であるなら、おそらくここでご紹介するより勉強法よりもっとよい方法があるでしょう。ただあなたが本当の意味での英語力を高め、毎日の生活の中で生かしたいと思われるのなら、ここで紹介する方法はあなたの目指すゴールへの近道です。
英語は目的じゃない
そもそも英語というのは数ある言語の一つでしかありません。言語と言うのは人と人のコミュニケーションの道具であり、それ以上でもそれ以下でもありません。意味するのは、言語学者でもない限り、英語を学ぶこと自体が目的となるのは不自然なのです。大事なのはその英語を使って何をするかですね。
そこで英語の学習法としてご提案したいのが、「英語を通して何かを学ぶ」ということです。これは英語圏の人にとっては当たり前のことですが、英語を通して何かを学んでいく過程において、その何かの理解や自身の表現を行うために、より複雑な言語能力が必要となってきます。結果としてその何かを身につけると同時に、必要となる英語も身についていることになります。
英語圏の人々が生まれつき最初から高度な英語力を持っているわけではなく、いまご説明したような「英語を通して何かを学ぶ」というサイクルを幼少より繰り返し、難易度を上げていくことによってその能力を身につけているのです。そのサイクルは、英語が母国語でない日本人にとっても、もっとも効果的な英語学習法となります。
英語を通して何かを学ぶ
スタート地点は人によって違うと思います。簡単な英文記事が読める人、子供用の絵本なら理解できる人。できるレベルから始めればいいんです。それよりも大事なのは、何をトピックとして学びたいかです。例えばあなたがテニスが好きでテニスのことを知りたいとします。テニスの英文記事を読んだらいいんです。少し乱暴でしたかね。記事が難しければ、子供向けのテニス教本はどうでしょうか。なんとか読める程度のものを、知らない単語について辞書を引いたり、よく分からない文法を調べてみたりしながら、読み進めていきます。
この方法は一見、難易度が高く、無駄も多いように見えます。しかし、あなたが知りたい、学びたいのはそのトピックであって英語ではないんです。一つの記事を読み終えるたびにあなたは新しい知識を手に入れ、またその知識を取得するための英語力を身につけるのです。これは英語圏の子供の学習サイクルと全く同じです。そして結果的にあなたの望む英語力への最短ルートになります。なぜなら英語には分野によって癖があり、今回の例においてはあなたが知りたいのは金融英語でなく、スポーツ英語なのです。
もう一度
もう一度繰り返しますが、英語を学ぶこと自体を目的とするのは言語学者だけでOKです。その時間を使って、もっと具体的なトピックについて英語で触れていきましょう。TOEICのスコアはきっとあとからついてきますよ。
さとすき
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