True Wireless ZERO TWZ-1000 レビュー

オーディオ機器

ZERO AUDIO(ゼロオーディオ)社の最新ワイヤレスイヤホン「True Wireless ZERO TWZ-1000」を購入した。これまで約一年半使ってきたワイヤレスイヤホン「ZNT AirFits」も気に入っていたのだけど、さすがにケースに内蔵されているバッテリーの容量が少なくなり、イヤホンのフル充電は一回がやっとになってきたためだ。

なぜ「ZERO AUDIO」なのか

購入にあたってはカカクコムのレビューを参考にした。ミドルレンジ(2万円以下)のワイヤレスイヤホンで音質の評価が高かったのがエム・ティ・アイ社の「NUARL NT01AX」と今回僕が購入したTWZ-1000だった。音質は双方ともに同レベルという声が多くさんざん迷った結果、デザインがよりシンプルでケースサイズが小さめなTWZ-1000の購入に至ったのだった。

音質はどうか

届いてすぐに手持ちのスマホ「Zenfone 5」と繋いでみた。幸いこのスマホはTWZ-1000が売りにしている「Qualcomm aptX」という音質を高めるための規格に対応していた。それで第一印象はというと・・・普通だ。感動はない。正直価格が5,000円程度のZNTAirFitsと大して変わらない。だとするとカカクコムで音域の広さや低音の質の高さを絶賛しているTWZ-1000のレビューはなんなのだろうと思った。

自分の耳がオンボロなのか、エージングが必要なのか、それともただレビューがサクラなのだろうか。答えはすぐに出た。耳にフィットさせるためのシリコンカバー、そしてイヤーピースをそれぞれ同梱されている中で最大のものに変えた瞬間だ。キラキラした高音と締まりのある低音、解像度の高さからくる音の数、どれもいぜんハマっていたピュアオーディオを彷彿とさせた。そう、実は以前CDプレイヤー、DAコンバーター、デジタルアンプ、トールボーイスピーカーという構成で妻に内緒で50万円を優に超えるオーディオ機器を持っていた。それでもピュアオーディオとしては駆け出しのレベル。

話をもとに戻すと、耳にきちんとフィットするシリコンカバーとイヤーピースを装着した瞬間世界が変わったわけだ。この音質がBluetoothによるワイヤレスで実現するというのは素晴らしいと言えそうだ。

装着感とかバッテリー持ちとか接続安定性とか

4つのシリコンカバー、3つのイヤーピースが同梱されていて、その範囲内で装着感を追い求めることができる。コンプライなどのイヤーピースを使ってさらにフィット感や音質向上を求める手もあるけど、僕的にはひとまず同梱のシリコンカバー・イヤーピースで満足している。走っても外れることはない。

バッテリー持ちは超優秀。新幹線で東京から福岡まで移動する機会があり、4時間半の新幹線道中ずっとTWZ-1000で音楽を聞いたりゲームをしていたのだけど、イヤホンのバッテリーが尽きることはなかった。またケース側のバッテリー容量も十分で一日2時間イヤホンを利用して、一週間ケースを充電する必要はなかった。

接続安定性も特筆に値すると思う。ごった返す首都圏の朝の満員電車でも音楽再生が途切れることはほぼない。ほぼといったのは、一ヶ月で二回ほど片耳の接続が一瞬途切れたから。それでも以前は満員電車の中ではまともに音楽が聴けないことも多々あったので、劇的に進化している。この辺はTrueWireless Stereo Plus対応の機器(Snapdragon 845搭載のスマホなど)であれば更に安定しているのかもしれない。

遭遇した不具合

一度だけ片耳から音が出なくなることがあった。片耳だけBluetoothのペアリングが解除されてしまったのだと思う。取扱説明書の記載の通り、ケースから取り出し素早く左右イヤホンのボタンを二度押ししてからイヤホンの背面同士をくっつけることで解決した。

まとめ

ということでこの記事を書いている時点で実売価格が14,000円程度。この金額でこの音質が手に入るのなら満足できる人がほとんどではないかと思う。会社への行き帰りに音楽を聴くのが楽しくなるしなにより通勤時間の苦痛が減る。遮音性も高いので没入感が出るから。くわえて最近では昼休みにこのイヤホンで音楽を聴くため一人ランチが多くなってしまった。よしよし、これからの季節、クーラーの効いたカフェでお気に入りの音楽を聴きまくってやろう。

さとすきー

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