アメリカ留学に興味を持っているけど、いったいどれくらい費用がかかるのかなかなか見当つかず、計画に踏み切れない。
あなたはそんな段階にいますか?
アメリカ留学に必要な費用を実際の経験や資料をもとにご紹介してみます。
そもそも日本の学費は?
アメリカでの学費が高いのか低いのかを判断する基準として、まず日本の大学の学費を調べてみます。文部科学省がまとめた教育費用の国際比較(2013年版)に多くの情報がありました。
日本で1年間に必要な平均学費は国立大学が約54万円、私立大学が86万円となっています。こうして見るといくら国立大学の授業料がお得とはいえ、日本で大学に通うためには年間50万円以上の支出が必要なのが現実ですね。
これに加えてご存知の通り入学時に支払いが必要な入学金というものが存在します。これは国立大学、私立大学でそれぞれ28万円、27万円です。国立大学と私立大学で入学金がほぼ同じというのは意外ですね。僕もいままで知りませんでした。
アメリカの学費
出典: University of California, Merced – wikipedia
次にアメリカの大学の授業料について、同じく教育費用の国際比較(2013年版)を見てみます。年間平均で必要な授業料は州立の総合大学で8,100ドル=81万円程度、私立の総合大学で33,000ドル=330万円程度であることが分かります。ちなみにアメリカの大学では入学金というものは存在しません。
また州立大学の学費は留学生を含む州外からの生徒に対して割増があります。その割増率は1.5倍程度とみておけばいいです。ですので州立総合大学の1年間の学費は81万円×1.5=約120万円となります。私立大学の場合は、州からの直接的な運用補助を受けていませんので、州外学生であろうと学費は一律です。
こうしてみると、アメリカの大学の学費は日本の学費よりずいぶんと高いということが言えます。
ホームステイ
アメリカのホームステイは語学学校や大学が紹介してくれることが多いです。ホストファミリーに支払うひと月のホームステイ代はもちろん州によって違うでしょうが600ドルくらいを想定しておけばよいと思います。ホームステイ代には以下のようなものが含まれています:
- 食事代
- 部屋代
- テレビ
- 洗濯機
- シャワー
- トイレ
あえてテレビや洗濯機など一見当たり前と思われるものを挙げているのは、これらをゲストである留学生に利用可能とすることがホストファミリーになる条件となっているからです。これらをきちんと明文化するところが価値観や人種がさまざまなアメリカらしいところです。
食事は基本的にホストファミリーが作ってくれますが、ホストファミリーによってはよく外食に連れて行ってくれたり、勝手に作るよう食材のみ渡されることもあるでしょう。また、旅行に連れて行ってくれたりするホストファミリーもいます。。正直ホームステイというのは当たり外れが激しく、僕も友達のホームステイ先の話を聞いてうらやましく思うことも多々ありました。
ちなみに現地の家庭にとってホストファミリーをする理由は大きく2つあります。1つは家族を増やしたりお世話をすることが好きだから。子供が巣立った後にホームステイをしている家庭もよく見られます。比較的裕福なケースが多く、部屋もおどろくほど豪華だったりすることがあります(笑)
もう1つの理由は収入の足しにするため。こちらが理由でホストファミリーを行っている場合は、どうしてもぎりぎりの生活をしていることが多く、施設面にはあまり期待できません。ですが愛情をもって接してくれる人なら、学ぶことは大きいでしょう。
そのほかの生活費
アメリカではハンバーガーやホットドッグ、またメキシコ系移民が多いことからタコスなど、ジャンクフードが多種多様で、どれも5ドル程度で食べられます。朝晩はホームステイ先で食べるとすると、お昼は割り切ってジャンクフードでもいいでしょう。そうすると月に150ドル=15,000円ですね。
ただアメリカにはそのほかの楽しげな誘惑がたくさんあります。各種音楽イベントや、ホームパーティー、アウトドアアクティビティー、国内旅行。どれも魅力的で、せっかくですから参加しない手はありません。それらを考えると月に250ドル=25,000円は必要となってきます。
まとめ
最後に1年間の留学費用をまとめてみます。学費が120万、ホームステイ代が72万円、食費が18万円、レジャーが30万円。合わせて240万円。これはけっこうミニマムなケースですので、ちょっとでも食事で贅沢をしたりするとすぐにオーバーしてしまいます。でも旅行は絶対に留学中に行っておいたほうがいいので、まわりの友達とうまく費用をシェアして楽しむことをお勧めします。
さとすきー
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