錦織選手のリオ五輪 折れない心と素晴らしいバックハンド

テニスのコツ

錦織選手の準々決勝

リオデジャネイロオリンピック、8月12日に錦織選手は準々決勝でモンフィス選手と対戦しました。最終第3セットのタイブレークまでもつれこみ、結果8-6で錦織選手がタイブレークを制し、準決勝へと駒を進めました。まだご覧になってないあなたは、ぜひこちらをご覧いただきたいと思います。

タイブレークでは一時0-4とリードされ、3-6のマッチでポイントも握られましたがその後の5連続ポイントによって、勝利をその手に収めました。素晴らしいのは、これだけリードされていてもネットにつめたり、コースを厳しく突くなどして最後まで攻めていたことです。

また表情からも高い集中力を発揮していることが見受けられ、錦織選手のさらなる成長を感じることができました。

錦織5
出展: 錦織圭ドロー&速報

<錦織選手のバックハンドストローク

錦織選手は彼の代名詞ともなっているエアケイや安定感のあるフォアハンドストロークも特徴ですが、バックハンドストロークにも強みがあります。主な強みとしては:

  • フォアハンドに引けをとらない威力がある
  • ダウンザラインを正確に狙えるコントロールがある
  • 打つ瞬間までコースを予測しづらい

といったところでしょうね。とくにダウンザラインを狙えるコントロールは秀逸で、相手も簡単にバック側を狙ってこれない状況を作り上げています。そんなバックハンドが得意な選手達が共通して挙げる項目を参考までご紹介します。

  • 体のひねりで打つ
  • テイクバックとフォロースルーをコンパクトに
  • ラケットのフェイスを進行方向にキープする意識

特に3つ目のポイントは意識しているプレイヤーが少ないため、練習のなかで意識するポイントとして取り込むと大きな上達に結びつくかもしれませんね。

錦織選手のラケット

最後にそんな錦織選手の素晴らしいパフォーマンスを支えているラケットをご紹介します。錦織選手が使っているのはWilsonのBURN95というモデルです。

【錦織圭選手モデル】
素材 ハイパフォーマンス・カーボン・ファイバー+バサルト・ファイバー+カロファイト・ブラック+グラファイト
ウエイト 平均309g
バランス 平均32.5cm
サイズ/レングス 27.25インチ
フェイス面積 95平方インチ
ストリング・パターン 16×20
グリップサイズ G2/G3

スペックから考えると、多少フェイスが小さい程度で極端な仕様ではありません。僕が試打した感覚だと、ボールの食いつきがいいためスピンがよくかかり、ボールも割と飛ぶ印象です。このラケットは日本限定発売ですが、錦織選手の人気からもっとも売れたラケットに輝いた週もあるようです。だいぶこなれた価格になってきたため、そろそろ購入を検討してもいいかもしれません。

錦織選手はリオ五輪の準決勝で英国のマレー選手と対戦します。対戦成績的には1勝6敗であり、厳しい戦いになるのは間違いありません。ただ精神的、技術的に円熟の域に達してきた錦織選手に期待せざるを得ません。オリンピックはグランドスラムとも違った雰囲気があり、とても楽しみですね。

さとすき

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