2014年に購入してから、いろんな場所で写真を撮ってきた愛機「キャノン EOS 6D」。
後継機もまもなくとの噂も流れていますが、まだ一度もレビューをしていなかったので、いまさらながら初代(まだ現行)6Dのレビューをやっておきたいと思います。
いまさらレビュー!初代「キャノン EOS 6D」【軽量フルサイズ】
僕が購入したのは「24-70mm F4L」のキットレンズ(同梱)版。
当時初心者まるだしだった僕は、同じくキットレンズとして用意されていた「24-105mm F4L」とのセットと比べて、なぜ焦点距離の守備範囲が狭い「24-70mm F4L」のセットの方が高いのか不思議に思いました。
「24-105mmの方がオトクじゃないの!?」ってなぐあいに。
いま考えると「24-70mm F4L」でよかったのな~と思います。
1.描写性能
僕にとって6Dが初めてのデジタル一眼レフカメラだったので、描写性能をそこまで語れるほどの経験値はありません。
ただ、友人がたまたま持っていた24-105mm F4Lレンズを装着した6Dと比べると、24-70mm F4Lを装着した僕の6Dの方が、同じ画角でもシャープに写るなと感じたのを覚えています。
後に「50mm F1.8」と「40mm F2.8」という単焦点レンズを買い増しました。
単焦点レンズだけあって、いずれも「24-70mm F4L」よりシャープに写るし、軽量コンパクトで持ち出しやすい。
しかし、「焦点距離が固定される不便さ」をカバーするほどの写りではないと個人的には感じて、いまでは「24-70mm F4L」が装着されっぱなしです。
ふだんからレンズを複数持ち歩かなくていいズームレンズはなんだかんだいって便利です。
言い換えれば「24-70mm F4L」の写りは、どの画角でもまずまず満足できるのです。
2.連射性能
6Dは「4.5枚/秒」です。エントリー機の方が優れていますよね。
いまのところ、そこまでの高速連射が必要な場面がないので、不自由は感じません。
3.オートフォーカス(AF)
11点AFセンサーで、中央のみクロス測距&F2.8対応(中央以外はF5.6)。
詳しい仕組みはメーカーホームページにおまかせするとして、勝手にまとめると中央のみオートフォーカス性能が高い(=焦点が合いやすい)ということですね。
これは使っていればわりと顕著に実感します。
- ちょっと薄暗いところで料理に焦点を合わせるとき
- こちらに向かってくる・こちらから離れていく子供に焦点を合わせるとき
こういう状況では中央の1点以外はあまりあてになりません。
ですから素早くフレーミング(中央で焦点を合わせたあと、被写体を中央以外に配置するようカメラの向きを変える)する技術が磨かれます。
どこから現れるか分からない、スピードのある被写体(やはり子供か?)を画面の中央以外で捉えたいとなると6Dは厳しくなりますね。私の用途では中央1点でなんとかなっています。
4.ISO
発売当初はなかなかに優れたスペックだったようですが、最近のデジタルカメラとしては標準的でしょうか。
常用ISOで12,800、拡張ISOで102,400まで設定できます。
個人的には6,400くらいから画像の粗さが気になり始めます。
6,400までISO感度を上げれば、室内でもほぼストロボ要らずで使えるかと思います。
5.ファインダー
0.71倍に縮小されて見えます。
まあ慣れてしまえば、なにも感じません(笑)
6.操作性
6Dにタッチパネルはありません。代わりと言ってはなんですが、「Qボタン」というクイックメニューを意味するボタンが用意されていて、撮影メニューに入れます。
そこから2ステップくらいの操作でだいたい何でもこなせる感じです。
6Dの操作性に関する唯一の不満であり、それがゆえに私が買い替えまで検討した理由が、カメラのボディ上部にあるショートカットキーです。
このショートカットキーからはさまざまな機能(AF、連射、ISOなど)をダイレクトに設定することができるのですが、ここに「色温度」が用意されていないんです。
もしかすると「色温度なんてAutoでいいんだから、ちょくちょく変えるものではないでしょ!」とか「Rawから現像するからどうでもいい」という理由で省かれているのかもしれません。
私にとっては色温度は露出(シャッタースピード+絞り)とともに写真を決める大事な要素であり、かつRawモードで撮影していちいち手を加えるのは面倒くさいことから、撮影のときに色温度をさっと変更できたらいいな~と常々思っているのです。
ちなみに同レベルのニコン機には色温度のショートカットがあるみたいですね。
7.Wi-Fi機能
スマホと簡単に連携ができて使いやすいです。画像をスマホに送ったり(フルサイズではありません)、リモートで操作したり。リモートでシャッターを切れるのは、集合写真なんかでなかなか重宝します。
一方で、パソコンとの連携はうまくいきません。
ネット上でも同じように問題を抱えている人が多いようですね。
以下の情報でなんとかなるのでは?と想像していますが、けっこう手順が複雑でまだ実行できていません。
スマホの優れた接続性に慣れている僕たちにとって、カメラメーカーは10歩くらい遅れてるなと感じてしまいますね。
8.GPS
撮影時のロケーションデータを同時に保存できます。旅行とか行って帰ってきてから、写真を整理するのにすごく便利でしょうね。
「あ、これどこで撮ったんだっけ?」ってなりませんからね。
と、他人事のようにお伝えしたのは使ってないからです(笑)
GPSをオンにしていると電池の消耗が激しくて・・・。
スペアバッテリーに余裕がある方はどうぞ。
9.マクロ撮影
これは「24-70mm F4L」レンズの機能としてあるものです。
望遠端からロックを解除しながらさらにレンズをひねると・・・、「マクロモード」です。
専用のマクロレンズで撮影を行ったことがなく、あまり参考となる情報ではありませんが、個人的にはけっこう楽しめてます。やっぱり「24mm」の広角から「70mm」のちょっと望遠、さらにマクロまで一つのレンズでカバーできるのは、便利ですよね。
関連記事:6Dで撮影した色づく秋の光景
10.重さ
本体だけだと680gです。フルサイズの一眼レフカメラとすれば、相当に軽いですよね。
APS機の80D(650g)とほぼ同じ重さです。
だからと言って「コンパクトデジカメみたいに気軽に持ち歩けるか?」と言えば、そうではないんですよね。
それなりに大きさがありますんで、保護のためにもカメラバッグで運ぶことを考えると、25Lくらいのバックパックの半分はカメラが占めてしまいます。
さっと取り出せるように、裸でバッグに入れるのもいいのかな。
まとめ
動きものにちょっと弱いし、操作性に少し難はあるけれど、撮っててたのしい「キャノン EOS 6D」。
- フルサイズ一眼で
- 軽くて
- とりあえずは一通りなんでもこなす
というカメラだと思います。
まさにフルサイズ一眼の入門機。
価格もだんだんとこなれたものになってきていますが、最近は少し持ち直しているようです。
6D2の発表があれば一気に値下がりもあり得るのでしょうか。
5D4の発表のときには5D3はあまり値下がりませんでしたね。
さとすきー
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